As Time Goes By ~僕等のかえりみち~
「は?実行委員にピアノ~?!」
佳明が驚くのは無理もなく、
私は顔の前で両手を合わせて……
平謝りする。
「……で、実行委員会やらピアノ練習やらで…、今みたく一緒に部活に向かうの、しばらくできないかも。」
「…マジか……」
顔にがっかりと書いてある。
最近の佳明は…、わかりやすい。
私に伝わりやすいように、わざとそうしてるのかもしれないけど。
「…てか、部活は大丈夫なの?」
「もちろん許可とったし、どっちも手ぇ抜いたりはしないよ。」
「…てか、大丈夫?体力持つの?」
「…大丈夫!もともとタフだし。目標あった方が燃えるしね!」
「……ならいいけど、心配だなあ……」
心配…?!
心臓が……ドクンと脈打った。
やっぱりもう知ってたんだ……。
中道が、指揮者すること。
「柚はすぐ無理するから。」
…あれ、そっち?
「でもなんで実行委員なんかに……」
「ああ、三井くんが推薦してくれて…。」
「…『三井』?」
「…うん?同じクラスの三井良輔くん。…わかる?」
「………三井………。」
佳明は、しばらく考えこむそぶりして、それからまた…いつもの穏やかな笑顔に戻った。
「…いっぱいいっぱいになる前に、ちゃんと俺に言えよ!ちゃんとはけ口になってやるから。」
「……ん、ありがと。」
佳明の言葉が嬉しくて…、
私はうっかり伝え忘れてしまっていた。
中道と一緒に練習することがあるかもしれないって……。
佳明が驚くのは無理もなく、
私は顔の前で両手を合わせて……
平謝りする。
「……で、実行委員会やらピアノ練習やらで…、今みたく一緒に部活に向かうの、しばらくできないかも。」
「…マジか……」
顔にがっかりと書いてある。
最近の佳明は…、わかりやすい。
私に伝わりやすいように、わざとそうしてるのかもしれないけど。
「…てか、部活は大丈夫なの?」
「もちろん許可とったし、どっちも手ぇ抜いたりはしないよ。」
「…てか、大丈夫?体力持つの?」
「…大丈夫!もともとタフだし。目標あった方が燃えるしね!」
「……ならいいけど、心配だなあ……」
心配…?!
心臓が……ドクンと脈打った。
やっぱりもう知ってたんだ……。
中道が、指揮者すること。
「柚はすぐ無理するから。」
…あれ、そっち?
「でもなんで実行委員なんかに……」
「ああ、三井くんが推薦してくれて…。」
「…『三井』?」
「…うん?同じクラスの三井良輔くん。…わかる?」
「………三井………。」
佳明は、しばらく考えこむそぶりして、それからまた…いつもの穏やかな笑顔に戻った。
「…いっぱいいっぱいになる前に、ちゃんと俺に言えよ!ちゃんとはけ口になってやるから。」
「……ん、ありがと。」
佳明の言葉が嬉しくて…、
私はうっかり伝え忘れてしまっていた。
中道と一緒に練習することがあるかもしれないって……。