49回目の友達
梓「お前今日飼育係だったろ」
瑞穂「お前って言わないで…だった?」
梓「あたしがやっといてん」
瑞穂「あら、お利口ね。ホントはね、教室来る前に済ませてくるつもりだったんだけど。あいつら、人形みたいな目をしてたから休み時間に梓と行こうかなって」
梓「嫁の不出来は夫であるあたしが拭わなきゃ…誰が夫じゃい」
瑞穂「誰が不出来な妻よ」


瑞穂「でも大丈夫だったわけ、あいつら狂暴じゃない?」
梓「おや、自分の心配より他人の心配かい?」

瑞穂「別に心配してるわけじゃ…」
梓「いいだろう。貴様のバカさ加減に免じて話してやろう」
瑞穂「今度は貴様かよ。誰がバカよっ」

梓「あたしがオリの中に入るとな、あいつら一斉にかかってきやがって」
瑞穂「ふんふん」
梓「そこであたしは一番威勢のいい奴を地面にこすり付けたわけ」

瑞穂「そんで?」
梓「そーすると、あいつらは距離を取りやがったから。得意のバット折を見せてやったのさ」
瑞穂「初耳だけど」

梓「ちなみに。誤解されても困るから言うけど。バット折ってコウモリだぜ?」

瑞穂「納得!」
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