【完】プリンセス
ふと近くには、同じ様に驚いてた壱が居た。
いつの間に来たんだろ?
そう思い声をかけ様としたら、
壱の腕に、手を回した沙耶ちゃんが
「愛未さん達が送ってくれますから♪」
「え? あぁ……ありがとー」
「さ♪ 壱人君行きましょ」
と引っ張って行った。
振り返り何か言いたそうな壱に、にっこり微笑んで手を振った。
……ありゃ、沙耶ちゃんが強いな。
頑張れ、壱!
でも……あの壱が。ねぇ?
「あ、心ちゃん、帰るよ?」
今度はニヤニヤ笑う愛未と林君が後に居た。
次は、何?
何か、今日は忙しい。
「これから嫌がらせなくなるね」
「へ? 何で?」
やっぱりニヤニヤ笑う2人。
正直……この笑顔って、あんまり良くない話が多いのよね?