夢日記
目の前の黒板がまっさらな姿になったときには、窓の外の雨はすっかり落ち着いていた。

あたしは黒板消しを黒板受けに置き、代わりに今度は白いチョークを手にした。


黒板の右下の『日直』の文字の下に、縦書きで二つ、名前を連ねる。



吉崎
田中


あれ、この二人……。こんな名前の人、あたしのクラスにいたかなあ?
< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop