カタチのないセカイの為に
必死で、感動的な気持ちを抑えた。
そして顔を上げた。

「もちろん。」
優潤は
最高な微笑みで応えた。


美咲は、優潤の顔をジロジロと覗き込んだ。
どうしたんだろう?
気分でも、悪くなったかなぁ?

「な・なに…?」
近くなった美咲の顔を観ながら、顔が熱くなってきたのがわかる。
ドキドキする…。
心臓の音が聴こえてしまうのではないかと思い、後ずさりした。



美咲は、海の家での事を思い出した。
一週間も目的もなく海の家に来ていたし、
可笑しな人だから、これが普通なのかも…。
「なんでもない。」
そう告げると、彼女の顔は、離れていった。


美咲は、
すっかり優潤に慣れてきていた。





庭では、ちょうど絵を描き始める所だった。


「ねぇねぇ。美咲たちどうなると思う?」

「興味ねー。」


「カッコつけちゃって…
どうせ、相談されていたのでしょ?」
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