奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~
今回はちゃんとその場で断れた。


やればできるじゃん、私っ!!


内心得意気になっていると、日下部さんが口を開いた。



「俺の気持ちが収まらない」

「……え?」

「詳細についてはメールをするよ」



いやぁー……私の事なんか放っておいてくれて全く構わないんですけど……。


この人、見た目爽やかなのになんて強引な人なんだろう……。


唖然と立ち尽くしてると、日下部さんは「それじゃあ」と言って去って行ってた。


私は何と言っていいのか分からず、日下部さんの背中を見送ってしまった。


なんか今の私って間抜けじゃない!?



「行きたくねぇならさっさと断れよ」

「ちゃんと断ったじゃない!!」

「あんなバカみたいに優しく断って男が引くわけねぇだろ!!ちったぁよく考えろバカ」

「そんな言い方しなくてもいいでしょ!?人の気も知らないでッ!!」

「うっせぇーよ!!」



そう言うと春ちゃんはパッと姿を消してしまった。


何なのあの態度!!


優しい奴だと思ってたのに、今までの優しさは気まぐれだったわけ!?


春ちゃんに迷惑掛ける訳でもないのに、何であんなに急にぷりぷりしちゃってんの!?



「意味わかんないんだけど……」



とりあえず早く受付に戻ろう。







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