『主夫』だって『恋』してますけど何か?
---------結局・・・・・・
あの後もずっと、藤堂さんに
俺の知らない優さんの話し
なんか聞かされて
ズタズタになって帰る俺。
遥先生になんて気を使えず、
帰り際、むしろ励ましの
言葉をいただきました。
「ハァ・・・・何やってんだ俺。」
タクシーが家の前に着いた時、
ちょうど、優さんが車を駐車場に
停めている最中だった。
優さん・・・・・
なんで優さんは美人に
産まれたんだろう。
もはや、藤堂さんに
自分が劣りすぎていて、
優さんのせいにして
しまいたくなる。
・・・・バタン・・・・ブゥゥーン・・・
タクシーを降りて、
車から降りてくる優さんを待つ。
・・・バタン
「優さん、お疲れ様です。」
「・・・・お疲れ様。」
優さんはちらりと
俺をみてから玄関に向かう。
相変わらず冷たい。
「優さん・・・・・」
「なに。」
「僕に、お粥作って下さい。」
「・・・・・なによいきなり。
嫌よ。
私が料理出来ないの知ってるでしょ。」
それでも・・・・
藤堂さんには作ったんだろ。
「・・・・・僕が、風邪引いたら
お粥作ってくれますか?」
「レトルトのお粥
買ってきてあげるわ。」
優さん・・・・・・
俺には作ってくれないんだ。
でも、そんなに嫌いな料理を
作ってあげるほど、藤堂さんの事
好きだったんですか?