『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「なんか、和樹人気者じゃない?」

カウンターに戻ると
茜さんが言った。


「昨日からちょっとだけ・・・・」

俺は遠慮がちに答える。


「だってよ〜優!
和樹狙われちゃうよ〜!」


「別に。いいんじゃない。」



優さん・・・・・


保護者ならちゃんと保護して下さい。



むしろ眼中なし的な?



優さんがヤキモチ焼くなんて
この先ないんだろうな・・・・



しくしく・・・・(涙)





カランカラン・・・・


「いらっしゃいませ。」


あっまた遥先生だ。


入口の遥先生はペコリと頭を下げた。



「茜さん、隣いいですか?」


カウンターは客と客の間しか
空いていない。

他は満席だ。



「いいよ〜」

茜さんは笑顔で返事して
優さんと話し出した。



俺はドリンクを作っていたので
遥先生にカウンターから手で案内をする。



「あっ・・・・こんばんは!」

カウンターに来た遥先生が
優さんに気付き挨拶をした。


「・・・・・・・・ああ。
こんばんは。
いつも娘がお世話になっています。」


優さんはすぐには誰か
解らなかったのか、しばらく
遥先生を見てから立ち上がり
お辞儀をした。


「え・・・なに?知り合い?」

間に挟まれた茜さんだけ
キョトンとして二人を見ている。


「マリンの幼稚園の先生なんです。」

茜さんに言った。


「へぇ・・・・凄い偶然。」

茜さんは何か考えながら言った。


「遥先生は元々この店の
常連さんなんですよ!」


「・・・・じゃぁ会った事あるかも?
私達、和樹働いてた頃から
よく来てたし〜!」


「はい。お二人共綺麗なので
私は何度かお会いしたの
覚えてるんですけど・・・・」

遥先生の意外な返し。



優さんの事も知ってたんだ。



「やだぁ♪先生が綺麗だって!
ありがとうございま〜す!」

茜さんは嬉しそうにお礼を述べた。



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