『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「ねぇ先生、保護者の間で
和樹って何か言われてたりするの?
男で主夫とか珍しいじゃない?」
しばらくたわいもない話しを
皆でしていたら、遥先生に
興味津々に質問した茜。
和樹はまた女性客に呼ばれて
離れた場所にいた。
「えっと・・・・
若いのに頑張って子育て
してるって評判ですよ!
凄くマリンちゃんの事考えてて・・・
ちゃんと子供の目線で話してるし。」
「だってよ優。」
「和樹も子供だからでしょ。」
茜がニヤニヤしながら優に振る。
優は興味なさそうに言った。
「そんな事ありません!
和樹さん、凄く子育ての
努力されてると思います!
毎日朝はマリンちゃんが乗った
幼稚園バスが見えなくなるまで
見送ったり、帰りには笑顔で
出迎える事を忘れなかったり・・・・」
先生は優の言葉を否定する様に
和樹の事を語る。
(・・・・・やっぱり先生
和樹の事好きなのね。)
和樹の事を良く見ていないと
解らない事まで話す
先生の言葉に確信した優。
マリンのお見送りをする様に
なってから、遥先生の態度に
もしやと思っていた。
「・・・キャラ弁も
一生懸命さが伝わるし・・・」
頬を赤らめながら、
和樹を語り続ける遥先生。
「・・・マスター、
ジントニック下さい。」
「クスクス・・・了解。」
優はイライラしながら、
カウンターにいたマスターに
アルコールが強めのお酒を頼んだ。
「あら〜?
優ちゃん明日仕事じゃなかったの?」
茜も先生の話しを聞きながら
優にニヤニヤしながら言った。
マスターも終始笑いながら
頼まれたお酒を用意する。
「別に・・・・
一杯くらい支障ないわよ。」
優はムッとしながら返事をした。
その後も茜はわざと
先生に和樹の話題を振る。
(あ〜・・・・なんか気分悪い。)
優は空になるグラスを
一人睨みつけていた。
<優SideEnd>