『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「・・・・てない。」
「え?」
優さんが何か言ったけど
声が小さくて聞こえなかった。
「してないから!
その時、キスは無理矢理
されたけど、体の関係は持ってない。」
ちょっと大きな声で否定した優さん。
助手席を見たけど、優さんは
外を向いていて表情が読み取れない。
・・・・優さんが否定してくれた。
私が何しようが俺には
関係ないって言ってたのに・・・
これって喜んでいいのかな?
どうしよう。
なんか無茶苦茶嬉しい。
キキッ・・・・・
俺は道路の端に走らせていた
車を停車させた。
「・・・・・和樹?」
急に車を停めたから、
優さんは不思議な顔で俺を見た。
「優さん、俺もお隣りの中川さんと
体の関係はありません。
マリンが言ってたのは、
無理矢理迫られてて・・・・」
一回めは誘惑に負けましたけど・・・・
「・・・・・もう、それはいいわよ。」
優さんは小さく溜息をつく。
信じてくれるんですか?
「優さん・・・・・」
グイッ・・・・
俺はシートベルトを外して
優さんに抱き着いた。
「ちょっと・・・早く帰りたい。」
「はい!・・・・・でもちょっとだけ。」
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
俺は優さんに精一杯
気持ちを込めてキスをした。
「遅いけど、消毒です。」
お互いの唇が離れてから
優さんと俺の鼻がくっつく
距離で言った。
「・・・・・・・バカ。」
そう言った優さんの顔は
暗い車内で解りづからったけど
頬が紅く染まってる様に見えたのは
俺の幻覚だったのかな?