『主夫』だって『恋』してますけど何か?
優が今回任されたのは、
藤堂が勤める会社が買収した
赤字続きだった百貨店の立て直し。
手直しした百貨店全体の雰囲気や
まだ残る改善点を藤堂と確認して回る。
(肇がいれば、別にうちの会社に
頼む必要なかっただろうに・・・・)
優は藤堂と仕事しながら
つくづく思った。
「ねえ、なんでうちの会社に
頼む必要があったの?」
優は藤堂に尋ねる。
「ん・・・こうゆう所は
女の視点がいるだろ。
うちの会社に適任な子
いなかったんだよね。
百貨店に進出するのも
初めてだったし。」
「ふ〜ん。別にアドバイスくれる
女はいっぱいいたでしょ。」
「残念ながら、今はお前以外
興味ないからね俺。」
「呆れた・・・・
仕事中は真面目だと思ったのに。」
「俺は至って真面目だけど?」
藤堂は小さく笑いながら優を見た。
「ちょっと・・・・
この辺りは今度のイベントに
関係無いんじゃないの?」
藤堂についていきながら
確認している途中で
新たなショップが入る、
まだ改装途中のフロアに来たので
優は言った。
「まぁいいから。」
藤堂はどんどん奥に進んで行く。
藤堂が止まったのはそのフロアの
一番奥にある倉庫のドアの前。
グイッ・・・・
「ちょっと・・・!?」
藤堂は後ろにいた優の腕を掴むと
倉庫の中に強引に押し込んだ。