『主夫』だって『恋』してますけど何か?


(和樹は・・・・・
マリンが肇の子供って知ったんだ。)

優は何ともいえない不安に襲われた。


「和樹君に俺と被ってたのばれて不安?」

マリンが自分の子供だと知らない
藤堂は優に顔を近付けながら言った。



「・・・・・・・・・・・・・」

黙って顔を俯かせる優。


「妬けるね。
優にそんな顔させる和樹君に。
あのバーで彼に出会ったんだろ。
だから俺をあのバーに連れていったの?」

藤堂は無理矢理右手で
俯く優の顎を上げた。



「俺は本気で彼から
お前を奪うつもりだから。」

藤堂は優と視線を合わせて
挑戦的に笑った。




パシッ・・・

「馬鹿じゃないの。
奥さんと子供どうすんのよ。」

優は藤堂の手を払い言った。


「誰の子供が解らないんだ。
関係ないね。
嫁だって俺を騙したんだ。
だったらお前と何しようが
関係ないだろ。
お前が和樹君と離婚するなら
俺も離婚する。」

藤堂は払われた手を
優の首筋にもっていく。


「和樹と離婚したら私には
あんたの血が流れてない
関係ない子供が2人もいるの。
あんたは愛せないんでしょ?」

優はマリンの事を
藤堂に言う気はない。


「別に子供が2人ついてきても
構わないよ。
優が手に入るならね。
子供は勝手に育つ。」


そう言うと、藤堂は
優の口を自分の口で塞いだ。


「!?・・・・・・ンッ-・・・・」

抵抗する優。



藤堂は両手で優の腕を抑える。



(・・・・・・和樹・・・・・・)

抵抗を続けながら優は和樹の名前を
無意識に呼んでいた。



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