『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「ねぇ優さん・・・・黙らないで?」
もしかして、マリンと同じで
優さんが黙っている時は何かを
必死に考えている時なんだろうか?
抱きしめたまま
優さんの顔を覗き込む。
優さんは泣くの止めようと
しているのか目を伏せたままだ。
チュッ・・チュッ・・チュッ・・
俺は優さんの頬を伝う
涙を唇ですくう。
けど・・・・涙はどんどん溢れてくる。
なぁ・・・・
優さんは何をそんなに我慢してるの?
年下で頼りない俺には言えない?
年上の藤堂さんになら言える?
優さんの理由が解らない涙に
俺まで泣きそうになる。
ソファーの上で、泣いている
優さんと顔を寄せ合う。
両手で優さんの頬をそっと包む。
「優さん・・・・・
今、優さんの頭の中に
俺はいますか?」
優さんをじっと見つめる。
優さんは伏せていた瞳を俺に向けた。
「・・・・・・いるよ。
不安になるくらい
頭の中は和樹ばっかり。」
俺は優さんの柔らかい唇に
そっと自分の唇を重ねた。
「じゃあ、もっと
俺の事だけ考えてて・・・」
唇を少しだけ離して呟く。
それから再び重ねる唇。
今度は長く、深く・・・・
優さんは目を綴じてちゃんと
俺のキスに答えてくれる。
優さん・・・・優さん・・・・
俺の頭の中はいつも以上に
優さんでいっぱいになる。