『主夫』だって『恋』してますけど何か?


(自分が解らなくなる・・・・・)

藤堂に抱かれながら薄れる
意識のなか思う優。


仕事中に藤堂が近づくと
高鳴る胸のドキドキは、何なのか。


どうして自分は何度も
藤堂に抱かれているのか。


オフィスで抱かれる
羞恥心に勝る快感。


そして、その後に襲ってくる罪悪感。



全ては藤堂によって教えられた事。



(・・・・・男なんてやっぱり嫌い。)

薄れていく自制心の中で
最後に優は思った。





--------------


「高松〜!
お得意様がお前の事褒めてたぞ。
愛想が良くなって
話しを聞きやすいってな。」

ある朝、部長が優を褒める。


「ありがとうございます。」

優は微笑む。


男嫌いの優は今までセクハラ
紛いの発言や、行動をしてくる
客に、直ぐに怒りをあらわにしていた。


「これも指導係の藤堂のお陰か〜?」

部長は優の隣にいる
藤堂を見ながら言った。



(・・・・ある意味そうかもね。)

優はちらっと藤堂を見て思う。


「いいえ。高松はやれば出来るんで。
高松自身の力ですよ。」

藤堂は爽やかに笑って言った。



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