『主夫』だって『恋』してますけど何か?


-----19時、優は
時計台の前で藤堂を待つ。



「優!」

笑顔でやって来た藤堂。


「・・・・・お疲れ様です。」
優はぎこちなく挨拶をした。



優にとって、ちゃんと
待ち合わせをし、男と
2人きりの食事は初めてだった。


誘われる事は良くあったが
全て断るか、茜を一緒に
連れていく様にしていたから。



「ちゃんと来てくれてよかったよ。
・・・・・行こう。」

藤堂は当然の様に
優の手を握り歩きだす。



(・・・・・なんか昨日から、
調子狂うのよね。)

優は心の中で呟いた。





藤堂が優を連れていったのは
有名なイタリアンの店。


「どう?美味いだろここ」

向かい合って座る優に
笑顔で聞いてきた藤堂。


「・・・・そうですね。
とても美味しいです。」



(・・・・何人の女性を
この店に連れて来たんだろ。)


美味しいとは思ったが、
沢山の女性との噂がある
藤堂なのでそう思った。



ただ、藤堂との食事は意外と
嫌ではなかった。

元々頭も良くて、営業で
お客からも受けがよい藤堂が
話す会話の内容は面白い。


優は体の関係をもつまでは
藤堂のそんな所も尊敬していた。



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