『主夫』だって『恋』してますけど何か?
(レストランの次は
ホテルのバーか・・・・
いつもこうやって女と
デートしてるんだな。)
食事の後に、タクシーに乗り
連れていかれた
有名ホテルの中にあるバー。
この後の展開は男と付き合った
事がない優にも、だいたい想像はついた。
(・・・・もう何でもいいや。)
藤堂との体だけの関係を
茜に認められてしまった優は
会社でないだけましだと思った。
藤堂と体の関係をもってから
仕事で客との関係が良くなったのは事実。
茜の言うとおり、自分は
男を知らなさ過ぎたのかも
しれないと優は考えた。
-------カチッ
オートロックが閉まる音がする。
短い廊下を歩くと直ぐに
大きな窓から夜景が広がる。
「・・・・優、何か飲むか?」
窓から夜景をみる優に藤堂が聞く。
「・・・・いりません。
今まで呑んでたし。」
優は振り向かず
夜景をみたまま言った。
「・・・・なんか今日いつもと違うな。
ここにもすんなりついて来たし。」
藤堂が夜景を見る
優の後ろに立ち聞いた。
「・・・・藤堂さんもね。
体だけの関係なら、こんなに
いい部屋用意しなくて
いいんじゃないですか。」
「いい部屋と思って
貰えたなら良かったよ。」
夜景と共に窓に映る
藤堂の顔が微笑む。
それから優を抱きしめて
口ずけを落とした。