『主夫』だって『恋』してますけど何か?


(・・・・かずき君ね。)

隣で茜がマスターと盛り上がる中
優は和樹と呼ばれた店員を目で追った。


茶色のふわふわした髪。

前髪を一つに束ねておでこを見せている。

見るからに優しそうな草食系男子だ。



(多分20歳くらいかな。)


優は若い和樹を見てなんとなく年齢を考えていた。



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「じゃぁまた来ますねマスター!」

結局、マスターと盛り上がった
茜は優と藤堂の話をしないまま
お会計を済ませた。


「ありがとうな。」

カウンターから手を振るマスター。


「ありがとうございました。」

ドアを開けて頭を下げ見送る
和樹と言う名前の店員。


「じゃぁね〜!」

茜は店を出て見送る店員に
手を振った。



ニコッ

フレンドリーな茜につられたのか
笑顔で手をふる店員。


「若いね〜あの子。」

茜がそんな店員を見て
隣の優に言った。


「・・・そうね。」

優は店員には特に何も
挨拶しないまま店を出て来た。


「また来ようね♪」


「うん。」

また行く約束をして途中で
帰り道が違うから茜と別れた優。


(あのバーならマンションから
結構近いし、一人でも通えるな。)


特にマスターと話した訳じゃ
なかったが、優にとって
居心地の良い空間に感じた。


また行こうと考えながら家路についた。



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