『主夫』だって『恋』してますけど何か?


ガチャ・・・

マンションに帰ると部屋に
明かりがついていた。



「・・・・肇。」


「おかえり。」

ソファーに座り本を読んでいた
藤堂が顔を優に向けた。


「ただいま。」


お互いのマンションの合鍵を
渡しているから、たまに連絡もなく
優のマンションに来る藤堂。



父親がいなくて、母が働きに出て
鍵っ子だった優には、帰ると
明かりがついている事が嬉しかった。



「おいで優。」

藤堂がソファーへ手招きする。


「・・・・・・・・・・」

優は黙って藤堂の元へ行く。


グイッ・・・・ギュッ。

優を自分に引き寄せて
抱きしめる藤堂。



チュッ・・・

当たり前にキスをする2人。


優の腕は藤堂の首に回された。



(・・・・・・すき・・・なのかな。)

ソファーで藤堂と
抱き合いながら考える優。



茜に聞くつもりだった
すきとはどうゆう事か。



始まりは最低だったが今は
嫌じゃない藤堂との関係。


男は父親だけじゃないと
教えてくれた。



「・・・・何考えてんの?」

優をソファーに押し倒しながら
藤堂が顔を寄せて聞いた。


「・・・・・なんでもない。」

「嘘。優が黙り込む時は
必ず何か考えてるだろ。」


(・・・肇は私をちゃんと
理解してくれる。)


優はそう思うと、顔を寄せていた
藤堂に自分からキスをした。



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