『主夫』だって『恋』してますけど何か?
「今日はありがとうございました。
またタイミング考えて
取材来させてもらいます!
それから、高松さんに
お願いがあって。」
小夜子が優に笑顔を向ける。
(・・・・何よ。)
話しが自分に向けられた為
仕方なく小夜子を見た優。
小夜子は普通の小柄な
女の子なので優は自然と
見下ろす事になる。
和樹と対して変わらない優の身長。
(・・・・小さい方が可愛いわよね。)
自分を見上げる小夜子を見ながら
和樹もこの高さで彼女を
見ているのだと思った。
「今朝お願いした、高松さんを
取材させていただきたい件
なんですが、是非、ご家庭の
取材させていただけませんか?」
小夜子はニコニコしながら
お願いする。
「家庭・・・・?」
考える優。
「高松さんに憧れている
女性は沢山います。
でも家庭を持つと、男性が主に
働くか、共働き当たり前の時代です。
でも高松さんは違いますよね?
和樹が完全に家事をこなして
高松さんが養ってる。
これってそうありたい人達に
自信を与えられると思うんですよ!」
目をキラキラさせながら
少し興奮気味に話す小夜子。
「断るわ。」
優は営業スマイルを
つくりきっぱり言った。
「どうしてですか?
絶対高松さんの知名度
今より上がりますよ。」
眉を下げ、断られた事を
不思議に思う小夜子。
「私の知名度を
上げたいわけじゃないの。
会社の知名度は私で
上げても仕方ないじゃない。
今、雑誌やテレビに出ているのは
取引先が絡んでいるからよ。
しかも・・・・
家族は仕事に巻き込みたくないの。」
優は今まで、テレビや雑誌の
取材は嫌々受けていた。
小夜子の取材も、自分でなく
会社であれば受けても
いいつもりだったが、自分への
取材は真っ平ごめんだった。