『主夫』だって『恋』してますけど何か?


クラクションを鳴らした車を
見ていた俺。


「・・・・・・和樹」

優さんが、何だか苦しそうに
俺の名前を呼んだ。


「・・・・優さん!?」

そこには、ドアの前で車に
もたれかかりながら苦しむ優さん。


「・・・・・やばい。
破水しちゃったっぽい。」


「えぇ!?」


「ママ〜たいじょぶ〜?」


慌てて優さんを助手席を
倒して寝かせ、マリンを後部席の
チャイルドシートに座らせ車を発進。



どんなに優さんに飛ばせと
言われても、極力安全運転の
俺だったけどこの時ばかりは
出来るかぎり、スピードを出した。
(本当はダメですよ!
皆さんは安全運転を!)





行きつけの産婦人科に到着し
分娩室前にてマリンと
ドキドキしながら待つ。



「ママいたいいたいよ〜
だいじょぶ〜?」

マリンは初めてみた優さんの
苦しむ姿を見たからか、
ずっと心配していた。


「大丈夫だよ。
ママが苦しくても頑張ったから
マリンも産まれたんだから。」

マリンの頭を撫でる。


「・・・・・・・・・・・・・」

マリンは黙って何かを考え出した。





「ウギャァァァ〜!!ウギャァ〜!」

3時間くらいして、分娩室から
大きな泣き声が聞こえた。


なっなんか・・・
泣いてるというか
泣きわめくいてんな。


マリンとは違う泣き声に
驚きつつも、ベンチから
立ち上がり、助産婦さんが
分娩室のドアを開けるのを待つ。



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