『主夫』だって『恋』してますけど何か?


キキッツ・・・

考えていたら、駐車場に
車を入れる音が聞こえた。


優さん帰ってきた!


玄関に向かう。



ガチャ・・・

「優さん!お帰りなさい!」


「・・・・・・・・・・・」

無言で俺を見て、直ぐに
目を逸らした優さん。



あ〜・・・なんか最近上手く
行き過ぎてたから、すげー胸が痛い。



「優さん、ご飯は?」


無言のまま、2階に上がって行く
優さんに聞いた。


「・・・・・・・・いらない。」


ううっ・・・せっかく作ったのに。


こんな時、超悲しいよね。



「・・・あのっ!
優さん、お風呂入った後に
話したい事が。」

悲しさを振り切って言った。


「・・・・・・私はない。」

俺の方は一切見ずに
冷たい優さん。



めげそうだよ・・・・・


とりあえず、優さんがお風呂から
上がるのを待とうかな。



優さんがバスルームに入ったのを
確認して、階段に座って待つ。



待ってる間に、昨日・・・・
優さんと藤堂さんと別れてから
俺は小夜子に呼び止められた事を
思い出す。



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「和樹!」


「・・・・・何。」


「ちょっとぉ。
せっかく久しぶりに会えたのに
冷たいよね和樹。」

頬を膨らませながら
俺を見上げる小夜子。


「俺は会いたくなかった。」

小夜子を置いて、ベビーカーを
押して歩きだした俺。


「あっまって和樹!
・・・義樹との事まだ怒ってるの?」

歩く俺の前に立ち塞がる小夜子。


「・・・・別に怒ってないよ。
でも忘れたい過去だね。」

冷たく言った。



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