『主夫』だって『恋』してますけど何か?
けれど俺の予想に反して彼女は
仕事で一切弱音を吐かなかった。
初めは女だから気を使って
営業周りのスケジュールを
組んでいたけど、気付けば
一人で周っていたペースで
何件も外周りをしていた。
けれど彼女は疲れた顔一つ見せず
俺が教える事をどんどん吸収していく。
(ああ、こいつには簡単に
手は出せないな。)
そう思った。
仕事に真剣に打ち込む姿勢
自分の容姿を自慢しない謙虚さ。
結構自分の容姿に自信を
もっていた俺がどんなに
優しくしても、一切媚びたりしない。
だから、俺はちゃんと彼女を・・・
高松優を後輩として認めて
出来る限り指導していた。
だけどずっと気になっていたのは
男性客が彼女を見る目。
彼女がいない所で客から何度も
2人で食事したい等頼まれた。
その話しを承諾してしまえば
彼女がどうなるかなんて
簡単に想像出来たから、
当たり障りなく断る毎日。
(・・・・こりゃ独り立ちした時
大変だな。)
まだ新人で、俺の後について歩く
彼女の先を考えると頭が痛かった。