『主夫』だって『恋』してますけど何か?
案の定、初めて独りで客の所に
行かせた時、急に変わった
相手先の担当に夜誘われたらしい彼女。
女という立場を利用すれば
簡単に認められる所を
彼女はそうはしなかった。
客と喧嘩して帰ってきたらしい彼女。
部長は激怒していた。
その怒りは指導係の俺にも
向いたけど、全然苦にはならなかった。
彼女が男に媚びずに仕事を
していく事を選んだのが
嬉しかったから。
部長に散々怒られた後、
彼女と反省を兼ねた
ミーティングと題した
コーヒータイムを取った俺。
彼女は怒らない俺に自分から
何があったか話しをした。
(別に反省してるだろうから
いいのに。)
そんな事を思いながら綺麗な
彼女の顔をマジマジ見つめ
ながら話しを聞いた。
相変わらず、仕種
一つ一つが色っぽい。
なんだかこのまま2人きりで
いるのはまずい気がして、話しが
終わった所ですぐに席を立った。
「・・・・これからお前はそんな奴
ばっかり相手にしなきゃ
いけなくなると思うよ。
賢くなれよ、優・・・」
そう言って励ますつもりで
彼女の頭に触れた。
けれど彼女に触れた手が
なんだかとても特別な気がして
柄にもなくドキドキした。
(・・・・独り立ち、されたら
されたで心配だけど、このまま
毎日一緒にいるのも俺がきついなぁ。)
そんな事考えながら仕事に戻った。