『主夫』だって『恋』してますけど何か?


「藤堂さん!
今日一緒に食事に行きませんか////」


仕事の合間、会社の廊下を
歩いていたら、突然女の子に
声をかけられた。


「・・・・えーと、受付の子だっけ?」

確か毎朝顔を見る気がする。


「あっはい///
嬉しい、覚えててくれたんですね。」

彼女は頬を紅く染めながら
癖なのか綺麗に巻いた髪の毛を触る。


「食事、行ってもいいけど
夜帰さないけどいい?」

俺は微笑みながら言った。


「あっ・・・・・は・・・い////」

受付の女の子は俯きながら
真っ赤な顔で頷いた。


(・・・・軽いなぁ。)

そんな事言う自分軽いが
だいたいの女が俺の誘いを断らない。



俺は、女を抱くのに恋愛感情は
必要ないと思っていた。


自分に媚びてくる女は沢山いたし
それなりに気に入れば、
彼女にして傍に置いた。


けど、彼女にすると、基本
仕事優先で動く俺に
決まって皆聞いてくる。


『仕事と私どっちが大事なの?』


そんなの決まってるだろ。


仕事だよ。


めんどくさいから、
そう答えた後は決まって
別れを告げるのだ。


もう何回女の泣き顔を
見てきたんだろ。


だけど悪いなんて思わなかった。


別に・・・本気じゃなかったから。



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