『主夫』だって『恋』してますけど何か?


優の指導係の枠から
抜けられずに気付けば2年。


相変わらず優は客からの
セクハラ等に堪える毎日。


酷い時は我慢できずに
客に怒鳴る優。


そしてオフィスに戻れば
部長からの説教が待っている。


彼女なりに仕事は一生懸命
こなしているだけに、
見ていて可哀相になってくる。


もちろん、優の仕事ぶりを
認めてくれる客は沢山いるから
なんだかんだ言って部長も
優には期待しているのだが。



「高松はもう少し女の特権利用
すれば、No.1の営業になるのになぁ。
あの一緒にいる高松の同期の
笹木野は情報部でかなり
成績上げてるんだぞ。愛想良いし。」


久しぶりに昼飯を社員食堂で
部長と一緒にとっていたら、
俺達から離れた席に座り
楽しそうにしている優と、
優の同期の笹木野茜をみながら
溜息をついた部長。



「部長、高松は少し不器用なだけです。
少しづつ、多少のセクハラにも
我慢できる様になってるみたいですよ。」


(・・・・俺が客を殴りたくなるけどな。)


お酒が入る接待中等では
俺が一緒にいても助けて
やれない時もある。


客が上客であればあるほど
サラリーマンの俺には手出し出来ない。


さすがに度が過ぎるセクハラは
助けるけど、軽いものには何も言えない。


優が自分でなんとかするしかないんだ。



でもいい加減・・・・


俺の我慢が限界なのかもしれない。



(そろそろ指導係卒業しよう。)


そう決めて、昼からの仕事をこなした。



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