『主夫』だって『恋』してますけど何か?


優と付き合いだして、
毎日が楽しかった。


一緒に帰ったり、食事したり
ドライブに行ったり・・・・


今まで義務の様に女達にしてきた
事が、優相手だと特別に変わる。



何でも器用にこなせる完璧な奴
なんだと思っていたけど、
料理が苦手だったり
休日は昼まで寝てたり
結構ドジだったり・・・・


本当、知れば知る程に
愛おしくて堪らない。



「優、お母さん日本に
帰って来たら、教えろよ?」

付き合って一年と半年くらい経つ
2人で過ごしていた休日に優に言った。


「何で?」

優はキョトンとしながら
読んでいた本を膝の上に置く。


「何でってお前・・・・
もう付き合って一年以上経つんだし
挨拶くらいさせろよ。」


優には父親がいないらしく
母親はフランスで働いているらしい。


「別にそんなのいいわよ・・・・」

そう言って優はまた本を読み出した。



(普通は喜ばないか?
真面目に結婚考えてるって
意味なんだけど・・・・)



鈍感だから気付いてないのか
それとも・・・・


俺との結婚なんて
考えてもいないのか。



優は付き合ってから俺に
一度も『好き』と言わない。



初めは優と付き合えた事が嬉しくて
気にしてなかったが、流石に
一年以上経つと不安にもなる。



何度も優に聞こうとした。


『俺の事好きか?』


でも、俺は聞かなくても優から
言って欲しかったから我慢した。



それにもし・・・
聞いて答えて貰えなかったら
俺はショックで立ち直れないかもな。



優の事、愛してるから。



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