*憧れの先輩と同い年のアイツ*
21st of Dec
『はぁ…体ダルい。』



目が覚めた時からこんな調子で、普段はほとんど風邪も引かない美加ではあるが、ベッドから出られずにいた。




(食欲ないやι)




最近起こった様々な出来事のせいで、ここ数日、ほとんど口にしていなかった。




美加の両親は共働きで、平日は家にいない。



珍しく学校を休んだ美加は、ひとりベッドで寝ていた。



横になってはいるものの、有志と竜也の顔が交互に浮かんでは消える状態でぐっすりと眠れるわけもなかった。


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