幼馴染と甘い夏【短編 】
「てめぇ、アリサから離れろっ…」
聞き覚えのある声が、聞いたことのないくらいの低音で聞こえたかと思うと、ケンタさんの上半身が後ろへよろめいた。
その開けたあたしの視界に飛び込んできたのは・・・
「翔ちゃん…」
いつもにこやかな翔ちゃんが、見たこともない険しい表情で、そこに立っていた。
「なんで…」
「アリサ、お前なんでこんなところで、俺以外の男に抱きしめられてんだよ?」
「え?あの…」
「なんで俺以外の男の胸で、泣いてんだよ?」
「・・・・」
口調は怒ってる風なのに、驚いて何を言ったらいいのか分からないあたしに対し、翔ちゃんの顔の方が泣きそうな表情で。