幼馴染と甘い夏【短編 】
「はあ~。お前なぁ。客に言ったのは、断るための嘘だし。ってゆーか、彩夏のこと、覚えてねぇの…?」
覚えてないか…、って。
あたしの知り合い…?
地元の友達に、そんな名前の子は、いない。でも、同級生ってこと?
『?』マークを浮かべるあたしのおでこをツンっと小突いて、
「妹だよ。俺らが遊んでた頃に生まれたろ?今15歳だ。」
眉尻を下げた、優しい笑顔で教えてくれる。
妹…。
な、ぁんだ。それで、哲平兄ちゃんも知ってて、過保護とかいう話になるんだ…。
でも、全然記憶にないんだけどね。
とりあえず今までの勘違いの合点がいって、力が抜ける。
もちろん、翔ちゃんはギュッと支えて抱きしめてくれるんだ。