オトナの秘密基地
「あはは、その通りです。

ごめんなさい、マスターがそんなスゴイ人だなんて、麗華も教えてくれなかったし」


「麗華ちゃんは信じてないからね。

『さわらぬ神に祟りなしでしょ』って言って占いも何も興味ないらしいよ」


……本当はそうじゃない。

麗華は占いが大好きだった。

大真面目に信じて、一番相性が良かった相手と結婚した。

運命の相手だと、本気で信じていた。

でも、結果的に離婚することになって、不幸のどん底にいた時、今度は風水とその先生にハマったそうだ。

ところが、幸せになれるからと言って売りつけられた高価な壺や鏡、得体の知れない水が家計を圧迫。

実はインチキ風水師だったとかで、さらに不幸になったとか。

辛い時にすがった占いが裏目に出て、もう占いは一切見ないと言ってたっけ。

私達の間では、占いの話もタブーだった。

多量に毒を含んだマシンガントークにだって、触れてはいけない領域があるのだから。
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