漆黒のタクティック 【1巻】
僕は、立ちあがる事ができない。
僕の目は必死に開けようとしても、うっすらと青空が見えるだけ。
すると、仮面の男は僕の背中を片手でわしづかみにし、
「お前は消える存在なんだ……」
僕は、息が、できない。なぜだろう?首を絞められているわけじゃないのに。
赤い火の玉が仮面の男の背中に当たる。
僕は、掴まれた手から離れたから、距離を取ろうと、必死に歩く。
すると、アヤメが僕の腕を肩にのせ、
「リュウ、大丈夫?」
「あ、ありがとう。アヤメ」
「ううん。気にしないで」