漆黒のタクティック  【1巻】


きっと、皆はちゃんと筆記と実技の両方を基準を満たしているのに……。
そんな事を考えて思っているのは、僕だけでは無かった。



―――。
校長先生の机を強く叩きつける副校長がいた。
「なぜですか!?なぜ受験番号24670番の合格を許可したのですか!!」
副校長先生が校長先生に言う。
「なぜ、キミはそんな風に思うんだね?」
校長先生は冷静に言った。
「…筆記試験は確かにほかの受験生よりも優秀でしたよ。そりゃあ。でも、実技試験は他の受験生よりも基準以下ですよ?そんな筆記試験が優秀だったからって……」


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