漆黒のタクティック  【1巻】


「私はそんな事では入学を許可させない事はお前にも理解出来るだろう?」
校長先生は椅子から席を立ち、窓の外を眺めながら言う。すると副校長もおとなしくなったのか
「ええ。それはあなたのそばで働いていますからね。それくらい分かりますよ。でも、それと、これとは?」
「私は賭けてみたかったのだよ。あの子の精霊に……」
校長先生は副校長先生に思っていたことを話す。
「あの子の精霊?まさか、あの子は!?」
「ああ、やつらが欲しがるわずか一握りしかいない光の精霊の持ち主だ」
校長先生は外を睨む目で見つける。
「それと、分かっていると思いますが、あの子は、“一応”合格者と言う立場の扱いですよ。変な事をしたら首ですからね」
最後に校長先生は言う。


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