漆黒のタクティック  【1巻】



そして、そのまま先生は僕の方を指さして
「それと、お前、お前みたいな弱っちいやつが来ると、俺たちの学校の評判も下がるんだよな」
僕は、何も言い返せなかった。
だって、本当の事だったから。すると、リズが
「先生、言ってもいけないことだってあると思います。人が傷ついてしまうような言い方も……」
「お前みたいな、いい子ぶってる奴なんかに、俺に口出しする権利は無いな!」
「……!」
リズも、右腕を力強く握りしめている。僕には分かった。相当傷つき、頭にきてるって。
すると、先生は壇上に上がり、
「いいか、半端な気持ちで来るな!それでも来たいってやつは、俺がぶっ殺す!!」
この教室だけ嵐のような天気がやってきた感じだった。



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