シュガーレス
【第4章】ラブリーデイズ
♪1
「小泉、お前満点だったぞ」
「ほんまですか?」
信じられない、っていう顔をして、小テストを受け取っている彼は、今日も優等生。
…を演じている。
「藍川ー」
「はい」
「お前…」
やばい、
馨ちゃんの顔が険しい。
「これじゃ期末やばいぞ。今度補習してやるから、勉強しろよ」
そう言って、手渡されたテスト用紙を見てみる。
うそ…
10問中3問しか合ってない。
「結衣ちゃーん!何点だった?」
「…え?」
自分の席に戻る途中に、結衣の席に寄った。
結衣は珍しくぼんやりしてたようで、 キョトンとしている。
「テスト!
これ見て〜やばいって馨ちゃんに釘さされた!」
とテスト用紙を見せる。
「あぁ!えっと…1つ間違えちゃった」
と言いながら、結衣もテストを見せてくれた。
「え!超いい点じゃん!!」
「んー…満点取りたかった」
「…嫌みですか」
結衣ちゃんの裏切りものー!
*゚。