シュガーレス
---キーンコーン、カーンコーン…
授業終了のチャイムと共に、化学の教科書やノートを机に突っ込む。
命令通り、自販機でカフェオレをゲット。
それを片手に、屋上へ続く階段を上った。
もちろん、今日は鍵を持ってない。
だけどドアに手をかけると、既にもう鍵は開いていた。
「…遅いわ」
そこには
教室での愛想の欠片も無い、彼がいた。
ここまで、スイッチ切り替えられるなんて…
ほんと、あっぱれだ。
「はいはい」
文句は軽く受け流して、カフェオレを渡す。
「あー…疲れた!!」
ストローを勢い良く差しながら、彼が唸る。
「どうしたの?」
「ん?別に何も無いけど。
ただのストレスや」
へぇ…ストレスなんてあるんだ。
「今、失礼な事思ったやろ?」
ギクッ!
*゚。