君がいたから。

暗闇




母が涙を見せた日から
1週間が経った。

父の暴力は弱まるどころか
次第に酷くなっていく一方だった。

今日も、また
鳴り止まない母の悲鳴が
私の脳を侵して行くのだった。


「許してぇッ!!
お願いー!!!!!!!もう、止めてぇッ!!!!」


「うるせェ!!!!
お前は働いて
餓鬼の面倒見てりゃ良いんだよ!!!!」


「貴方に何が、分かるのよっ!!!!」


母の一言に父がキレた。


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