愛のカタチ。
ピピッ、ピピピッ
「ん……、」
この音は…携帯のアラーム?
ここは…何処だろう?
白い壁、
少なくとも私の家ではなさそうだ。
うちは白い壁ではないから…
私は起き上がろうと床に手をついたー…
が。
「っ?!くぅあぁ!」
激痛が走る。
腕、足、顔、腰、
全身が悲鳴をあげている。
「っ、はぁ…ひっ…はぁ…ッ」
痛い痛い痛いイタイイタイ!
体が熱い
『起きた?』
「っ…?」
知らない男が目の前にいる。
「あ、たし…」
『可哀想だね、母親に売られるなんて』
売られ…る?
「何のコト…?」
『君は売られたんだよ、オークションで30万の値段をつけられてね。』
意味が分からなかった。