愛のカタチ。

…その夜。


私は夢を見た。



あたり一面の花畑

その中央に佇む…少女、

俯いていて顔はよくわからないが、
泣いて、いる?


「ひ…っく、ぐすっ…お、かぁ…さぁん…」


お母さん、お母さんと繰り返している

迷子なのかな?

私が声をかけようと近づいてゆくと

「何…してるの?」


少女に、一人の男の子が声をかけた。

女の子よりは大分身長が高く

小学校高学年くらいだ。


何故か……


とても懐かしい気がする、

男の子が女の子の頭を撫で、


女の子が俯いていた顔をあげた。


……私?

顔をあげた少女は、

私の小さい頃にそっくりで……




そこで、夢は途絶えた。


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