[【殺人ゲーム】クリック!]
『過去を切り捨てるなんて出来やしねぇよ。』
大基が吐き捨てるように言った。
『過去は乗り越えるものだと?』
珍しく、紅が挑発めいた声色を出した。
『貴方だって、乗り越えてはいないのでしょう?過去に囚われたまま、貴方は今も生きているのでしょう。』
ガッ、大基が紅の細い顎を荒々しく掴む。
『もう一度言ってみろ、命は無いぞ。』
『どこを見ているのです。』
『!?』
声のする方へ振り返ると、そこには、大基の目の前に居た筈の紅が優雅に立っていた。
『オイタが過ぎると、私も容赦は致しませんよ。』
ニッコリ、微笑む姿はまるで女神なのだが。