私だけの甘々彼氏
「な、なにっって・・・。」
さすがの奈美ちゃんもあまりの威圧感に後ずさる。
「言っとくけど、お前、さっきの発言自爆行為だぞ?」
え?
「夏香がブスなら、お前は最高級のブスだからな?」
拓海が言う。
「な、な、な・・・っ!」
プライドを壊されたのか、奈美ちゃんはワナワナとふるえている。
「夏香より可愛い奴なんて存在しねぇんだよ。」
拓海は奈美ちゃんを軽蔑するような目で見る。
「ちょ、拓・・・」
あたしが口を開いたとき、担任の先生が入ってきた。
「おい、何してるんだ。今は読書タイムのはずだが。」
担任がそう言うと、次々に皆席に戻って読書を始めた。

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