まだ好きです(完)
「遊びに…かぁ。」
「うん。ちょっと気晴らしに????どお?」
「2人で?」
「ん…ぅ、、、ん」
「どーしよっかな」
そんなはっきりしない会話が繰り返される。
もう夜に近づいてきているのが分かった。
グラウンドでは、グランド整備が始まり、部活動も終わろうとしていた。
「…そんなにさ、俺がいいの?」
え?…一瞬で重い空気が私達の間を通過した。
何…言ってるの?
「な…なんで?」
「俺、もう記憶戻らねーって、医者に言われてさ。待ってても、思い出さないよ?」
「…いいもん」
「は?」
「医者がいってる事なんて、信じるもんか!私は信じない!教えてくれたじゃん!信じろって。陸上大会の時、足痛めてる駿が「大丈夫。俺を信じろ」って、いってくれた。信じれば、必ず叶うんだよ。1%の確率でも、信じる、私、信じるから!」
はあ…はあ…はあ…
駿は、ぽかんとしていた。
「何してんだー。下校の時間だぞー。帰れ!」
交通指導の先生が懐中電灯の光をゆらゆらと、揺らしながら、こっちにやってくるのがわかった。
もう教室は真っ暗で、グランドからも、声は聞こえてこない。
気が付けば、夜の7時だった。
この暗さで、私の顔の赤さは気づかれなかっただろう。ちょっとほっとした。
でも、「信じる」なんて軽々しく言っちゃって、引かれたと思う。ドン引きかな。
急に恥ずかしくなってきた。あんな事言うんじゃなかった。
「帰る!!!!」
私は急いでカバンを持ち、教室を出て行った。
「うん。ちょっと気晴らしに????どお?」
「2人で?」
「ん…ぅ、、、ん」
「どーしよっかな」
そんなはっきりしない会話が繰り返される。
もう夜に近づいてきているのが分かった。
グラウンドでは、グランド整備が始まり、部活動も終わろうとしていた。
「…そんなにさ、俺がいいの?」
え?…一瞬で重い空気が私達の間を通過した。
何…言ってるの?
「な…なんで?」
「俺、もう記憶戻らねーって、医者に言われてさ。待ってても、思い出さないよ?」
「…いいもん」
「は?」
「医者がいってる事なんて、信じるもんか!私は信じない!教えてくれたじゃん!信じろって。陸上大会の時、足痛めてる駿が「大丈夫。俺を信じろ」って、いってくれた。信じれば、必ず叶うんだよ。1%の確率でも、信じる、私、信じるから!」
はあ…はあ…はあ…
駿は、ぽかんとしていた。
「何してんだー。下校の時間だぞー。帰れ!」
交通指導の先生が懐中電灯の光をゆらゆらと、揺らしながら、こっちにやってくるのがわかった。
もう教室は真っ暗で、グランドからも、声は聞こえてこない。
気が付けば、夜の7時だった。
この暗さで、私の顔の赤さは気づかれなかっただろう。ちょっとほっとした。
でも、「信じる」なんて軽々しく言っちゃって、引かれたと思う。ドン引きかな。
急に恥ずかしくなってきた。あんな事言うんじゃなかった。
「帰る!!!!」
私は急いでカバンを持ち、教室を出て行った。