まだ好きです(完)
★駿side★


「なあ。駿ってさー。まだ雛の事すきなん?」

久々に新と一緒に飯食ったら…またこういう話題かよ!!!


「だったら、どーすんだよ?」


わざとらしく聞いてみる。なんか、新には記憶のこと言ってもいいんじゃないかって思ってしまう。


「俺…告白してみようと思う。今度は本気の。」


新。いつになく真剣に俺の目をみた。おれは、いいんじゃねー?というしかなかった。それ意外にこの場を和ます言葉なんて思いつかなかった。


「なあ。新。」

「何?」

「俺………記憶戻った。」


「はああああああああああああああああああ」


新はそういって、口にくわえていたコッペパンをずるりと落とした。
新の目はまんまるだ。なんかそこにちょっとツボった。


「まじで。なんか、誰にもまだ言えてねーけど。」

「うっそ。もっと早く言ってくれればよかったのにな~。」


そういって、またコッペパンをくわえて食べた。そのコッペパン。かなり大きいな。

「…んあ、ていうかさ、雛には言ったのか?」



「言ってない。」


「っちょ……言わないと駄目だろ!」


新…分かるかお前は。もし、記憶が戻ったなんて俺がいっちまえば、新は雛に告白する前に、俺等より戻しちゃうかもしれねーんだぞ?新ってまじでいい奴だ。

「新は、いいのかよ。」

「おう。正々堂々、こういうのはやりたいタイプなんだ」


新はそういってニカっと笑った。口がいまにも裂けそうな位に大口を開けて笑った。








雛………俺は今。雛に伝えたいことがあります。





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