まだ好きです(完)
それは放課後の教室での事だった。



「何してんの?」

俺はついつい、居残りしている一人の少女に声をかけてしまった。



アンマンの事もあって、雛の事はある程度分かっていた。


雛は机におでこをつけてぐったりしていた。


「クラスの…スローガン考えてるんだけど、決まんなくて」

クラスの、スローガンか。


昔は『明るく元気なクラス』とか、だいたい先生がOKする言葉は決まっていた。


『明るい』とか『仲良く』とか『元気』とか



でも、そんな言葉を雛は並べたくなかったらしい。


「駿…君だっけ。なんかいい案ない?」


いい案…。



「支えあおう」


「んー、なんかもっと表現変えて!!」

「手を取り合おう」

「んーーーーーーおしい!」


「もうひとつの家族になろう」



「…。」


なんかクサイ台詞を言ってしまった俺は急に恥ずかしくなった。


「やっぱ、雛が決めろよ!」


「…い。」


「え?」

「いい!!!!!!!!!!!」



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