狼先輩。


「えー?何で?」


「何でって……!もう暗くないし大丈夫ですっ!」



それに恥ずかしいっ!


「……しょうがないなぁ」

と言いながら、先輩は惜しみながらも、私を離してくれた。



先輩の温もりが、ふっと身体から消える。



…………。


何でだろう。




……何か、寂しい。



私、先輩に抱きしめられるの意外と好きだったりするのかな……?



って!


そんなことないないっ!


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