シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


「なんだそりゃ。お前のお母さん、そんな人じゃないだろ。

とりあえず、佐藤の過去を調べてみよう。

そこに、突然あーなっちまった鍵があるかも」



涼介は勝手に一人で、うんうんとうなずいていた。



「相手のことがちょっとでもわかれば、ひなたの不安も少なくなるはず」


「そうかな……」


「そうは、思えない?」


「余計酷いことにならないかな……

ちぃ、怒ると怖いから……」



思わず、うつむいてしまう。


すると涼介は小さく、ため息をついた。



「お前がそんなんでどーすんの?」


「涼介……」


「俺から見ても、佐藤は普通のやつじゃねーよ。

しかも何かやらかす気、満々だったし。

でもそうなった原因が過去にあったとする。

それがわかれば、佐藤を止めることができるかもしれない」



確かに、ちぃは何か恐ろしいことを考えてる。


そんな目をしていた。


お医者様でもなかなか治せないちぃを、止める……。


そんなこと、本当にできるんだろうか。


< 194 / 245 >

この作品をシェア

pagetop