シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


いったいどうして、いきなりそんなことに!?


言葉を失うあたしの前に、新たな人物が現れた。


デザイン科の若い女教師だ。


彼女はひらひらと、何かの紙を持って登場した。



「先生!できましたよー!

これでいいですかぁ?」



あたしがいるにも関わらず、彼女は教師の前にその紙を差し出した。


それは、校報のゲラのように見えた。


その端っこに、あたしは確かに見た。



「これ……!!」



この学校に寄付をしてくれた人々に感謝する記事だ。


そこに、『感じ悪い実里父ちゃん』の名前があった。


明らかに、最近寄付をしたんだ……




「後にしてください!

今生徒と話をしてるんです!」



教師は慌てて、校報を女教師に突き返す。


空気の読めなかった彼女もやっと何かに気づいたらしく、無言でその場を去っていった。


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