シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
「お金……くれたから、実里にヒロインをやるんですか?」
「あのな、西村」
「そんなの、ひどくないですか!?
あたしはちゃんと、オーディションに受かって……」
「黙りなさい!!」
詰問しはじめたあたしを黙らせたのは、ただの圧力だった。
職員室は静まり返り、黙って成り行きを見守っている。
「……あのオーディションにも、問題はあった。
彼女の実力をしっかり見られないまま、役を決めてしまったこちらにも、問題はある」
「でも……」
「最近の練習を見ていたら、彼女の方がクリスティーヌにふさわしいと思ったんだ。
お前、実に苦しそうに練習してるだろう。
お前にクリスティーヌは荷が重かったんだよ」
「それは……!!」