シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】
やっぱり、耐えられない……。
長島くんのあとを追うようで嫌だけど。
実里を一発殴って、降板するしか、ない。
拳を握り締め、幕が終わるのをじっと待つことにした。
その時だった。
得意げに高音を放っていた実里の喉が、ぐ、と詰まったのだ。
「ごほ、ごほ……っ」
実里は軽く咳き込んだ。
「気合の入れすぎよ、実里ちゃん」
「そうよ、はい、お水」
取り巻きの子たちが彼女の背をさすり、水を飲ませた。
実里は彼女達に笑ってうなずき、練習を再開した。
しかし……。