シークレット・ガーデン ~禁断のキス~【更新停止中】


「忘れないでいてね、過ぎし日のあ、………う、ぐぁあっ」



またもや、歌の途中でつまった。


しかし、どうも様子がおかしい。



「あぁ、うっ、く、ぁあ……っ」



実里自身はなんとか声を出そうとしているのに、

出てくるのは蛙の鳴き声のような雑音ばかり……




そして、ついに。



「が、ぁ、あああっ!!」


「!!」



実里は、胸を抑えて倒れてしまった。


その口から、少量の血を吐いて。



「キャアアアアアアアッ!!」



突然の出来事に、舞台がパニックに陥る。


取り巻きたちの悲鳴が響き、教師は急いで彼女に駆け寄った。


あたしは何もできず、呆然とその場を見つめていた。


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